KERA「労働者Ｍ」

「労働者Ｍ」
作・演出 ： ケラリーノ・サンドロヴィッチ
美術 ： 中越司
音楽 ： 伊藤ヨタロウ
出演 ： 堤　真一 小泉今日子 松尾スズキ 秋山菜津子 犬山イヌコ 田中哲司 明星真由美 貫地谷しほり 池田鉄洋 今奈良孝行 篠塚祥司 山崎　一

KERA・MAP#003「砂の上の植物群」、#004「ヤング・マーブル・ジャイアンツ」ですっかりハマってこの人の舞台は絶対行きたいって思うようになったケラリーノ・サンドロヴィッチの書き下ろし作品。

彼女がチケット取ってくれてて本当は一緒に行く予定だったんだけど、体調が悪くて渋谷まで出て来れなかったので１人で鑑賞してきましたー。

まずシアターコクーン着いて張り紙見てびっくり。なんと3時間半もの長丁場でした。
時代も国も異なる2つのストーリーが交互に繰り広げられいて人物関係覚えるのがまず大変。なんとかついて行って話的にも風呂敷が広がったところで2時間の前半が終了。
さて後半1時間でどう〆るんだろう？って期待して観て行くと…。
あっさりとした1回だけのカーテンコール(ケラも出て来ず)の後で客電が付いて、あれ？これで終わり？周りからも「ねぇわかった？」なんて声が…。
2つのストーリーはそれぞれ結末を迎えるんだけど、交わらないし、スッキリする結末でも「謎は全て解けた」的な結末でもないんだよね。要は何が言いたいのかいまいちわからなかった。
実はオープニング(前説？)で「Sチケット買って後悔してます？」とか「観終わって首を捻る」とか自虐的な掛け合いが行われてたので、やっぱりケラ狙ってるとしか思えないな。

2大キャストの堤真一と小泉今日子だけどやっぱり舞台役者と比べると声が聞き取りづらいんだよねぇ。小泉今日子はエドモンドの時の方がよかったな。広い箱だと声量出す必要があるからキツかったのかな…。
あと松尾スズキ、犬山イヌコの強力お笑いキャラは最高だった！